2015.6.8
以前より気になっていたスポット「柿田川公園」に行ってきました。
噂に違わぬ美しい風景が広がっていて、心も体もリフレッシュ。
柿田川湧水群って?
伊豆半島の付け根、駿東群(すいとうぐん)清水町を流れる一級河川。
富士山や箱根産・愛鷹(あしたか)山に降った雨や雪が地下水となって
富士山の噴火による三島溶岩流の最南端から突然涌出してつくられた河川。
年間を通じてほぼ一定の水温(15℃)を保っていて、推移もほとんど変わらないため、水中から陸上へ連続した植生が見られ、今日まで手つかずの河川の姿を残しています。
表題にも記したように、柿田川湧水は1986年に環境省が指定した「
名水百選」 に選ばれています。
更に、高知県の
四万十川と岐阜県の
長良川と合わせて
日本三大清流と呼ばれているそうですよ。
美しい水と緑に囲まれた柿田川公園は、国道1号線沿いに突如として現れます。
「えっ!こんなところにあるの!?」
来訪者のリアクションが試されます。
まずは第一展望台へ。
徒歩で2〜3分ほど。
もくもくと噴煙のように砂を吹き上げながら吹き出る地下水を見られます。
写真では伝わり辛いですが、まったく濁りのない透明な水がさらさらと流れています。
4月〜11月には湧き間周辺に咲くミシマバイカモ(三島梅花藻)が見られるそうです。
ミシマバイカモは一度絶滅したと言われていたキンポウゲ科の水草で、柿田川だけに自生する大変貴重な植物。
学名は Ranunculus nipponicus var. japonicus
よく花屋で切り花として売られているラナンキュラスと同属なんですね。
続いて第二展望台へ。
ここでは過去に紡績工場が利用していた井戸の跡を見えることが出来ました。
驚くほどキレイな色。
井戸の底からは絶えず湧水が吹き出ていて、じーっと眺めていたくなります。
湧き出る湧水の図。
もう少し高画質でアップできないものだろうか、、、
少し歩いていくと水遊びが出来る親水公園が見えてきます。
子供が手づかみで何かを捕まえていたようで、楽しそうでした。
仲間に入りたかったくらい。笑
親水公園を抜けると、泉頭城船付場。
過去に製紙会社が利用していた2つの井戸の跡が見えてきます。
ここも濁りのない美しい水が絶え間なく溢れていました。
以前は日本各地に存在したであろう自然が残された柿田川周辺。
アユやウグイ、アマゴなどの清流のみに生息する川魚のほか、一生を淡水で過ごす日本で唯一のカニ・サワガニ、カワセミやヤマセミ、コサギなどのなど多くの動植物が暮らしています。
人間による環境汚染など、多少仕方のない部分もあるのかもしれませんが、美しい自然に触れられる場所を残していくことは大切なことだと心から思います。
都心から車で2時間ほどで行けるので、
ちょっとした休日に足を運んでみては如何でしょうか。
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柿田川公園へのアクセス
東名高速沼津インターチェンジから約10分。
詳細は 清水町商工会 などのサイトをご覧下さい。
柿田川公園町営駐車場は有料です。
○ 駐車料金 自家用車等…1回につき200円
※ 清水町民及び障害者等は無料。
※町民については免許証、障害者等については障害者手帳等、証明できる書類が必要。
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出典:柿田川自然保護の会 柿田川自然観察マップ 第8版